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缶詰っていつ出来た?缶詰の歴史について
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1.時の皇帝ナポレオンが産みの親?
食料長期保存の必要性
ナポレオン・ボナパルトは遠征時に、栄養豊富で新鮮・美味の兵食を大量に確保することが、
兵士達の士気の維持、高揚に不可欠だと考えていたようです。
昔から、戦時での兵士の生活・食料を供給する「兵站」が勝利を決すると言われています。
ただ、当時の食物貯蔵は、塩蔵、薫製、酢漬けを中心としているため味が悪いだけでなく腐敗も多くありました。
そこでナポレオンは、保存性の優れた保存食のアイディアを募り懸賞をつけ、食料補給問題を解消しようと考えました。
それに応えたのが、ニコラ・アペールと言う人で、1804年に長期保存可能な瓶詰めが発明されました。
「真空詰めした食物は殺菌加熱すれば長く保存できる。加熱が偉大な自然殺菌者である。
如何なる防腐剤も殺菌剤も熱にはかなわない」という発見のもとで、缶詰の基本原理を発明したのです。
缶詰の誕生
しかし、瓶は重くて割れやすいという欠点があった事から、
1810年にイギリスのピーター・デュランドが、金属製容器に食品を入れる缶詰を
発明しました。
この発明で、食品を長期間保存、携帯することが簡単になりました。
これで、現在の缶詰の原型というものが誕生したわけです。
しかし、当初は殺菌の方法に問題があったようで、中身が発酵して膨らんでいき、
よく缶が破裂するという事故を起こしていたようです。
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2.世界初の缶詰工場
ハンダ付けで缶詰生産
1812年には、ブライアン・ドンキンとジョン・ホールが特許を基にイギリスに
世界初の缶詰工場をつくりました。
当初は手作業で、はんだ付けして蓋を閉めていたので1日に60~70缶しか
生産できなかったと言われています。
ハンマーで開ける缶詰
ドンキン社の製品は、エドワード・パリー(Sir Edward Parry)が率いる
北極探検隊に携帯されました。
当時缶詰の用途は、軍需用、探検用などの特殊な用途に限られていました。
当時の缶詰はブリキ板が厚いため
「のみとハンマーで開けてください
(Cut round on the top near the outer edge with chisel and hammer)」
と書かれていたそうです。
しかし、1860年代にはブリキが発明され、これにより簡単に開けれる缶切りが登場するようになりました。
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3.日本で初めての製造
日本最初の缶詰は?
日本の缶詰は、1871(明治4)年に長崎で松田雅典という人がフランス人Leon Duryの
指導で、いわしの油漬缶詰を作ったのが始まりとされています。
1877(明治10)年には、北海道で、日本初の缶詰工場、北海道開拓使石狩缶詰所が誕生し、
同年10月10日にさけ缶詰が製造されました。
そして現在の缶詰へ
その後缶詰が工業的に生産されるようになり、昭和の初期には、さけ、かに、まぐろ、
いわし、みかんなどが缶詰になって重要な輸出品として海外へ輸出されていました。
そして、昭和30年以後は国内向けが多くなり、さまざまの缶詰が消費者のものに届けられるようになったのです。